Monday, January 09, 2006

ANTENA_ADLIB (Japan)

■ Early 80's Post Punk/
Alternative Acoustic etc...
パンク少年期から表現欲望に目覚めてきた入り口あたり...まるでリトマス紙のように若き感性に影響を
与えてくれた盤たち。後半のソフト系...「日常の視点で作られる音楽」を軸に紹介しています。   




■ ANTENA:CAMINO DEL SOL (1982)

「日常のレベルや目線で作られた音楽」...この時期次々に生まれた(主に)ヨーロッパのインディペンデント・レーベルから発信された、良質で嘘のない音楽に接しながら、同時期にそれらと同様の精神で阿佐ヶ谷のアパートでコツコツとイメージの浮かぶままに曲を作っていた美術学生...当時の僕はだいたいそんな感じだったと思う。/このアンテナのデビュー作品に流れる「雰囲気」というのも...日射し/風/(部屋でも外でもなく、両方が混在しうる環境としての)庭だったり、テラスだったりのイメージ...それらを含めての(特別な場所の為ではない)「日常の音楽」の空気に満ちている。...(前記した例えと同様に)この盤も、ボサ・テイストでありながらもその音や全体の印象はよりパーソナル・ガレージ空間で響いていて、出口はボサノヴァでなく新たなオルタナ・ミュージックとして生きている「反大衆の為の音楽」。まさにジャケットのイメージ通りの世界(裏ジャケの、自然光で写る自然なメンバーフォトもいい)。当時はちょっと暗いかな...とも思っていたけど現在の方がよりしっくりきている。/素晴らしきこの盤の後、より音楽性はポップ色を強め、やがて「イザベル・アンテナ」としてソロ活動(そーなると音楽は大衆に向けられていく.../確か彼女、数年前に亡くなった、と記憶している)。